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フリー・ザ・チルドレン(FTC)を日本に紹介してくれた中島早苗さんに、FTCが日本で始まったきっかけと、日本の子どもたちに広まった過程をインタビューしてみました。(2002年12月27日

レポーター:FTCJ東京 小張 真理子さん(高校生メンバー)
おはなし:FTCジャパンを立ち上げた中島早苗さん(当時26歳)

 
Q:FTCを知ったのはいつですか?
A:1997年の夏にFTCを知りました。
 
Q:どうしてFTCを知ったのですか?
A:当時アメリカの環境保護団体でボランティア活動をしていて、アメリカの雑誌で、FTCとその創立者クレイグについて紹介されていたのを見て知りました。その時に12歳の子どもがNGOを設立し、しかもその運営が子どもたちによって行われているということにとても驚きました。その頃のFTCはカナダをはじめ、アメリカ、イタリア、香港などで活動していると聞き、日本にもあるかと思いFTC本部に問い合わせてみたところ、日本人からの問い合わせは初めてだと言われました。
 

Q:どうしてFTCを紹介しようと思ったのですか?

A:その当時、アメリカ人の友人から日本人の学生は意見を発言しないから、何を考えているのか分からないと言われ、日本人としてショックを受けました。そこで、日本の子どもたちにFTCのような子ども主体で活動する団体があることを紹介することで、子どもが社会に声を上げる機会を提供できればと思ったからです。また、児童労働の実態を知って、とても大きな衝撃を受けたので、日本の人たちに知らせてともに問題解決に取組みたいと思ったからです。
 

Q:日本にFTCを設立したのはいつですか?

A:日本に紹介したのは1998年の秋、アメリカから帰ってきてからです。正式に活動を開始したのは1999年の1月からです。
 

Q:始めた当初はどうでしたか?

A:最初は、自分自身が子どもではなかったので、子ども主体の活動を呼びかけても説得力がなく、なかなか子どもメンバーが集まりませんでした。でも、まずは児童労働の実態を調べようと思ってフィリピンを訪問しました。性的虐待や買春被害にあった子どもたちを保護しているプレダ基金にも行きました。フィリピンに行った後、日本でプレダ基金支援のための募金活動を始めたり、コソボ難民支援募金を行ったり、児童労働を学ぶための学習会を開いたりしてFTCの紹介とメンバー集めをしました。ところがなかなか子どもメンバーが集まらず悩んだ時期もありました。
 

Q:いつ頃から子どもメンバーが集まってきましたか?

1999年の秋から冬にかけてフィリピンから子ども活動家を招き、いくつかの学校やフォーラムで講演会を開催したときからです。この子ども活動家は、ピア・コーベラという当時15歳のフィリピンの少女で、彼女はとても貧しい環境で育ち、虐待を受けるなどつらい子ども時代を送りました。
8歳からは性産業で働くようになり、外国人のおとなに性を買われ「買春」被害や性虐待を受けました。しかし、12歳の時に地元NGOの「プレダ基金」に保護され、治療や教育を受けるようになり過去のつらい体験を克服し、自分の体験を語る活動家になって児童労働の実態や被害にあっている子どもを勇気付けるなどしています。このフィリピンの子ども活動家の話を聞いた日本の子どもたちがFTCメンバーとして立ち上がりました。

また、FTC創設者のクレイグ・キールバーガーが書いた「Free The Children」の日本語訳の本「僕たちは、自由だ!」が出版されると2000年にクレイグが来日しました。このような一連のイベントや出版を通して全国にFTCのことが少しずつ知られるようになり、メンバーも徐々に増えました。
 

Q:これまでの活動を通して感じたことはありますか?

A:以前、アメリカ人の友人に日本の学生は意見がいえないと言われましたが、確かに学校などで日本の子どもたちは人前で自分の意見を言うという機会を与えられていないので意思表明をするのが苦手かもしれません。だからといって意見を持っていないのではなく、表現の仕方がうまくできないだけなのです。だから社会、学校、大人が、子どもが意見を言いやすい環境を作り、耳を傾ける必要があると思います。大人と子どもがお互いに尊重し、共存できる社会になることを願っています。
クレイグ・キールバーガー(当時12歳)
写真:
インターネット新聞JANJAN
青木智弘氏 撮影
 
 
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