以下の理由が考えられます。 ●貧困 …授業料、教科書などが買えない。(1日を約100円以下ですごしている人口は世界で約10億人) ●児童労働 …働かされているため、学校に行けない。(2億4600万人の5〜17歳の子どもが、有害な労働についています) ●教育の質 …近くに学校がない …教員の給料が安い等の理由で、先生が学校に来なかったり、先生の数が足りない など、このほかにも様々な問題が複雑にからみあっています。
世界人口の半数を占め、全労働時間の3分の2に貢献し、そして世界中のほとんどの子どもを育てているのは女性です。 女子に教育を与えることは、直接家族の健康や経済発展、乳幼児死亡率の低下につながっています。 例えば、読み書きのできる母親は、子どもに予防接種を受けさせる可能性が50%高いという統計があります。 つまり、女子への教育は、もっともシンプルで、達成可能な貧困撲滅策なのです。 多くの開発途上国では、社会的に女子の教育の重要性が軽視されていて、 男子生徒や教員から社会的差別が繰り返されることがあります。 女子教育が軽視されてきた傾向は成人識字率の男女差を見れば一目瞭然で、 南アジアでは男性が66%なのに対し、女性は40%と断然低くなっています。 国レベルで見ると、女性の識字率が低い国はサハラ以南のアフリカと南アジアの国がほとんどです。 教育の機会を奪われるということは、生産的な仕事ができなくなるのと同時に、 家族や自分自身を守れなくなり、社会的不安定を増やすことにもつながります。 人々が教育を受けられないということが国際平和を増やすことにもつながります。 女性はしばしば、女に生まれたというだけで家庭内に閉じ込められ、教育の機会を奪われてしまっています。
韓国とコスタリカのグラフは、初等教育荘就学率が高まると乳幼児死亡率が低くなることを示しています。 韓国では1960年に1歳未満の乳幼児1000人中90人死亡していたのが、就学率が上がるにつれ急激に減り、2000年にはわずか1000人中5人にまで低下。女子の小学校就学率が10%上がると、乳幼児死亡率が1000人当たり4.1ポイント低下すると言われています。 女性の識字率が86%と高いインドのケララ州では、平均余命も73歳と長い。 それに対し、同じインドのウッタル・プラデシュ州では、文字を読める女性は25%以下で平均余命は45歳。 さらに、女子の中等教育就学率が10%増えると、乳幼児死亡率は5.6ポイントも低くなることがあるのです。これは、女性が教育を受けると結婚が遅くなり、生む子どもの数が減る、そして少ない子どもを大切に育てるために死亡率が低下するというわけです。結果として就学年齢の子どもの数が減り、教育環境が改善されることにもつながります。