ジョベット君 当時8歳
出身地:フィリピン・ミンダナオ島
小さい頃に父親をなくしたジョベット君は、学校にも行かず、たくさんの弟や妹の面倒を見ながら暮らしていた。
夫をなくした母親は、違う男性と結婚。しかしその男性には他に妻がいて、ジョベット君の母は第二の妻となった。
新しい父やその第一の妻は、ジョベット君やお母さんによく暴力をふるい、自分の子でないジョベット君を差別したという。
重たい米を運んでご飯を用意するのはジョベット君なのに、彼はめったに米を食べることができず、代わりにジャガイモを食べていた。
そんな過酷な生活を送っている中で、事件は起こった。
2002年8月12日、ジョベット君の家が政府軍によって襲撃された。ジョベット君の暮らしている家の両隣の家に反政府軍NPAの兵士がいる、という情報を得た政府軍が、その地域を銃撃したのだ。これによって、12歳のお姉さんと3人の大人がその場で亡くなった。そして当時8歳だったジョベット君も、膝に銃弾が当たり、大怪我を負った。
その事件の後、ジョベット君はトラウマを抱え、心を閉ざしてしまった。NGOに保護されてからしばらくは、誰にも心を開かなかった。彼を救出したCRCは、紛争被害を受けた子どもたちと一緒に、ジョベット君にセラピーやカウンセリングを受けさせた。それによってジョベット君もだんだん心を開き、トラウマを克服していったそうだ。まだ膝の怪我は治っていないが、2007年度中には手術を受ける予定。 |