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世界には、紛争によって体や心に傷を負った子ども達がたくさんいる。直接銃撃戦や軍人による暴力などの被害に遭った子どもも少なくありません。

2007年4月には、フィリピン・ミンダナオ島の子ども兵士と見なされた9歳の女の子が政府軍に殺される、という事件も起きました。
また直接的な被害は受けていなくても、家族が殺されたり、自分の村に軍人がやって来て脅されたり、銃声が怖くて眠れなかったりと、紛争は子どもの心に大きなダメージを与えています。

兵士として戦闘に参加して戦っている子どももいます。子ども兵は、最悪な形態の児童労働として国際社会で禁止されているが、アジアやアフリカの一部では、今でもたくさんの子どもを利用しているという情報が流れています。大きな武器を持って戦い、人を殺し、仲間が殺され…そんな経験をした子どもは、一生深い傷を負って生きていかなくてはなりません。
子ども兵士
 
なぜ、子どもが兵士になるの?

なぜ、子どもが兵士になるのか、以下の理由が考えられます。(Human Rights Watch 報告)
1.貧困
2.家族と離散
3.家や村から離れて戦闘地域に居住 
5.教育機会の欠如
その他、

  ・・・ 不十分な社会福祉の影響
   ・・・ 神に近づくためなど宗教的背景
   ・・・ いかに貧困や搾取の犠牲者であるのか教え込まされるなど洗脳教育   など


 
紛争被害にあった子どものケースストーリー

ジョベット君 当時8歳 
出身地:フィリピン・ミンダナオ島
 
小さい頃に父親をなくしたジョベット君は、学校にも行かず、たくさんの弟や妹の面倒を見ながら暮らしていた。
夫をなくした母親は、違う男性と結婚。しかしその男性には他に妻がいて、ジョベット君の母は第二の妻となった。
新しい父やその第一の妻は、ジョベット君やお母さんによく暴力をふるい、自分の子でないジョベット君を差別したという。
重たい米を運んでご飯を用意するのはジョベット君なのに、彼はめったに米を食べることができず、代わりにジャガイモを食べていた。

  そんな過酷な生活を送っている中で、事件は起こった。

  2002年8月12日、ジョベット君の家が政府軍によって襲撃された。ジョベット君の暮らしている家の両隣の家に反政府軍NPAの兵士がいる、という情報を得た政府軍が、その地域を銃撃したのだ。これによって、12歳のお姉さんと3人の大人がその場で亡くなった。そして当時8歳だったジョベット君も、膝に銃弾が当たり、大怪我を負った。

  その事件の後、ジョベット君はトラウマを抱え、心を閉ざしてしまった。NGOに保護されてからしばらくは、誰にも心を開かなかった。彼を救出したCRCは、紛争被害を受けた子どもたちと一緒に、ジョベット君にセラピーやカウンセリングを受けさせた。それによってジョベット君もだんだん心を開き、トラウマを克服していったそうだ。まだ膝の怪我は治っていないが、2007年度中には手術を受ける予定。

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