●●● 2003年9月 インド・スタディーツアー ●●●
 
 

私たちは、今年2003年5月に活動を始めたばかりで、
まだまだ知らないことがたくさんあり、 現地に行って、
いろいろなことを聞き、見て来たいという気持ちがとても強く、
今回、インドへ『学びの旅』に出ることにしました。

実際に、とてもたくさんのことを学ぶことができました。
ごく一部になりますが、このページでそれをみなさん報告します。

★ 詳しい報告は、 『2003年夏インドスタディーツアー報告書』
(300円※送料別)の方をお読みください。
ご希望の方は、ftcj_school@yahoo.co.jp までご連絡ください。

★スタディーツアー写真館もご覧ください。
 
 

■日程 2003年9月5日〜15日(11日間)■

■参加者 大学生メンバー9名■

■テーマ■
@インドの学校教育の現状と児童労働の現状を知る。
A教育支援は本当に必要とされているのか?

■スタディーツアーの目的■
『今回のスタディーツアーの目的は、インドにおける児童労働・教育の現状を知るとともに、インドに行くことで初めて得ることのできる現地の生の声を聞き、児童労働問題に関してより深い理解を得ることにあった。また、「教育の意義とはどのようなものか」という根本的な問題を解決するためのヒントを見つけることも重要なポイントであった。もちろん日本に帰ってきてからも私たちが果たすべきことはたくさんある。実際に触れてきた現状を日本の人々に幅広く伝えることが必要であり、そうするためには個々人がインドで得たことを真摯に受け止め、自分の言葉で伝えられるようにならなければいけない。また、自分の言葉で説明できるようになって始めて、個人として認識ができたといえるし、そうなったときに私たちがよりアグレッシブに活動していけるような経験をつめればと思います。』

 
 
 
 
 

*場所 インド南部、カルナータカ州バンガロール市*
私たちのほとんどが、インドに来るのは初めて。
みんなとても緊張していました。

バンガロール市はとても大きな都市で、近代的でした。
しかし、大きなショッピングモールや高級レストラン、
ブランドショップなどが立ち並ぶストリートがあるかと思えば、
一方で、物乞いの人々や、働く子どもたちがたくさん目に入りました。

 
 
 
 
 
 
 

■ジョン・デバラジ氏との出会い■
ジョン氏は、バンガロールでも有名な彫刻家です。
彫刻のほかにも、絵を描いたり、歌を歌ったり、
楽器を演奏したり、建築もしたりと、とても多彩な方でした。
彼はジェノトサヴァという文化グループで活動していて、
芸術を通して人々をエンパワーしています。
私たちは、彼から話を聞いたり、多くの芸術作品を見せてもらい、
「芸術の力」や、「子どもは強い存在である」ということを学びました。

これから報告する「ボーン・フリー・スクール」や
「劇『スパルタクスリターンズ』」は、彼が子どもたちと
一緒に作り上げたものです。

私たちは、ジョン氏と出会って、たくさんのことを学ぶことができ、
人生の中でも本当に貴重な時間を過ごすことができました。
そして、今後彼とパートナーシップを組んで、
インドに学校を建てたいと思うようになりました。

 
 
 
 
 
 
 
     ■ボーン・フリー・スクール■
       (Born Free School)
 上記にあるとおり、この学校はジョン・デバラジ氏が、子どもたちと一緒に、レンガを一つ一つ積み上げて作り上げた学校です。この学校は、世界の中でもモデル学校とされるほどで、壁にはいろいろな国の言葉で、「平和」とかかれていたり、日本語の「あいうえお」も書かれていました。

 私たちは、この学校を見て、とても感動しました。学校のあらゆるところに、絵がかかれていたり、窓に色々な種類の葉っぱが はめ込まれていたり、黒板はゾウや恐竜の形をしていたり、 床にカルナータカ州の地図がカラフルに絵がかれていたり、 楽しくなるような工夫が、たくさんされていました。
 また、ここの校長先生は、手作りの教材を作ったり、学校に遅くまで残って、子どもたちに勉強を教えたりと、とても熱心な素晴らしい先生でした。

 この学校を訪れて、私たちは、勉強を教える時には 『子どもたちの興味を引き出す』ことが、とても大事なのだと知りました。
 貧困から抜け出すためには、教育がとても大事です。しかし、 多くの児童労働やストリートチルドレンは、小学校や中学校を途中でやめて(ドロップアウト)しまっています。勉強が分からなくて楽しくなかったり、 先生が暴力を振るったり、先生にお金を要求されたりすると、 学校をやめたくなってしまうのです。

 私たちは、貧しい家庭に生まれた子どもたちが、児童労働やストリートチルドレンにならないために、質の高い教育を提供する学校を作りたいと強く感じました。
 
 
 
 
 
 

■アネカール村■
ここアネカール村では、Jeevika(ジーヴィカ、債務奴隷解放やカースト問題のために
活動しているNGO)が行なっている「ブリッジスクール」を見せてもらいました。

ここの生徒たちのほとんどは学校をドロップアウト(中退)した経験を持っています。
彼らは学校に行かない代わりにブロック作りをしたり、 農場で働いたり、
シルクを作ったり、家事をしたり、店番をしたり様々な仕事をしていた。
中には債務奴隷(借金を返すために奴隷のように働かされる)
として働いていた子どももいました。
もう一度公立学校へ通うために、今までの勉強の遅れを取り戻すため、
この「ブリッジスクール」で1年間学び、その後に公立学校に戻っていきます。

この生徒たちに将来の夢を聞いてみたとき、これらの言葉がとても印象的でした。

「弁護士になって、子どもや貧しい人々の権利を守るような
正しいシステムに変えていきたい。金持ちに正義を向けたい。」

「先生になって、もっと沢山の子どもに教育を受けさせたい。」

「警察になって貧しい人々を守りたい。」

 
 
 
 
 
 
■バンガロール駅■
 バンガロール駅には、毎日のように、村から一人で上京してくる 子どもたちが たどり着くそうです。 子どもたちは、到着するとブローカー(仲介人)によって 50ルピー(約135円、2003年現在。)くらいでレストランやホテルに売られてしまいます。
子どもたちはご飯を求めてホテルについて行き、結局は
ただ働きで食器洗いなどをさせられ、病気やけがをしやすいのです。
BOSCO(ボスコ)という、ストリートチルドレンを支援しているNGOの ブースでは、
一日に約10〜30人の子どもを見つけて連れてきて保護します。

私たちはそこで、駅で生活している子どもたちを何人も見ました。
ホームに置いてある、箱(写真左)のすき間に入り込んで寝泊りしている子ども、
ホームや線路に山のように捨てられているゴミを拾って働く子ども(写真右)、
シンナーのようなSOLUTION(ソリューション)と呼ばれる修正液を吸っている子ども、
駅に到着する人々の重い荷物を運ぶ仕事をする子ども、
ここには本当にたくさんの子どもたちがいました。
中にはBOSCOの保護施設に入って生活をしていたのに、 友達に誘われて
そこを抜け出して、この駅のホームに戻ってきてしまった子どももいました。
私たちはこの現実にとてもショックを受けました。
 
 
 
 
 
 
 
■劇 『スパルタクス・リターンズ』■
この劇は、ジェノトサヴァという文化グループが行なっている、
150人以上の役者が登場する、とても壮大な劇です。
ジェノトサヴァは、演劇や音楽など、芸術によって、子どもたちや人々をエンパワーし、
子どもたちの権利を社会にうったえかけています。
 
スパルタクスとは、今から2000年前のローマ時代の剣闘士(けんとうし)奴隷で、
剣奴(けんど)たちを引き連れて彼らを解放したという歴史上の実在の人物です。
この劇では働く子どもたちを現代の奴隷であるということを表現し、
そしてその奴隷(働く子どもたち)を解放するのは子どもたち自身であり、
彼ら自身がスパルタクスであるということを描いているのです。
何より、役者が以前働いていたという子どもたちであり、
その演技はとても現実味を帯びていて、印象的でした。
その劇に参加する子どもたちは、たくさんの仲間と練習することができ、
自分の中にある才能に気付き、自分に自信をつけることもできたりもして、
みんなとても楽しそうに練習をしていました!

このジェノトサヴァというグループに出会って、芸術の力というものを学び、
子どもたちはパワーを持っているんだということを、実感することができました。

 
 
 
 
 
 

■現地NGOとFTCインターナショナルが建てた幼稚園■
FTCインターナショナル(カナダ)が、現地のNGOのJeevdoyaと協力して
建設した幼稚園を訪問しました。そこにはたくさんの子どもたちが
歌を歌ったり、英語を学んでいました。歌も英語だったので、驚きました。
理由を聞いてみると、インドでは英語ができることがとても重要だそうです。
貧しくて、なかなか学校に通えなかったりすると、
英語を読んだり話したりすることはできません。
しかし、英語ができれば、良い仕事につくことができるのです。

幼稚園を建てる理由は、児童労働やストリートチルドレンの「防止」です。
小さいころから教育を受けさせて、その子どもたちが、
児童労働やストリートチルドレンにならないようにするのです。
また、この幼稚園に通っている子ども達の親も、教育の大切さを理解していました。
Jeevdoyaが親たちと話をして、彼らの子どもが教育を受けることが
とても大事だということを伝えます。

 
 
 


■最後に…■

私たちが見てきたこと、感じたことは、ここでは全部紹介しきれませんが、
今、心から「行ってよかった」と思っています。
また、実際に児童労働やストリートチルドレンの問題をこの目で見てきて、
もっと世界を子どもたちが住み良いものにするために、
今回学んだことを存分にいかして、活動していきたいと思っています。
これからも、みなさまの応援をよろしくお願いします!!

★スタディーツアー写真館もご覧ください。

         
 

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