ケニア

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン ケニア

太古の文化と共に生きる、大自然に囲まれた国

ケニア

東アフリカの雄大な自然の中にあるケニア。かつてはアジアとアフリカの交易路として栄え、それによって多様な文化や民族が生まれました。現在、約40の民族が暮らし、60以上の言語があると言われています。国語はスワヒリ語で、公用語は英語です。

この地のサバンナで暮らす先住民族のマサイ民族は、牛やヤギなどの家畜を財産として暮らす遊牧民です。現在はその生活様式も変わりつつあり、都会で暮らす若者もいますが、今も伝統的な暮らしを守っている部族もたくさんあります。

ケニア、特に首都のナイロビ周辺は1年を通じて比較的過ごしやすい気候です。しかし乾季には雨がほとんど降らないため、水不足が起き、干ばつで食糧不足となることがあります。また、近年は貧富の差が広がっていることや、特に農村地域での医療や教育などが整備されていないことが大きな課題となっています。

 

フリー・ザ・チルドレンのケニア支援事業へ

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知っていますか?

26%
ケニアの5歳~14歳までの子どもの26%が児童労働をしています。

 

30%
ケニア人の約30%が1日1ドル以下で生活しています。

 

1/4
ケニアの15歳の女の子の4分の1が結婚しています。

 

フリー・ザ・チルドレンの取り組み

フリー・ザ・チルドレンは1999年よりケニアの南西部を中心に現地の人々とともに活動しています。

私たちは多くのコミュニティ(村)やケニア政府と協力し、これまでに、学校、図書館、病院、水道・用水設備、公衆トイレ、教師の宿泊施設などの整備を進めてきました。今ではこれらの村々には、私たちのプログラムに協力する共同体がたくさんあり、熱心に活動する地元の女性、男性、若者のグループといつも一緒に活動しています。

私たちは、ケニア政府を支援し、無料で質の高い初等教育を全ての子どもたちに提供すること、特に教育を受けにくい環境にいるマサイ民族をはじめとする先住民族の女の子たちに中等教育の機会を提供することに力を入れ、活動を展開しています。

▲女の子だって教育を受ける権利がある!フェイスの物語

支援のかたち

村の自立を応援するプログラム

貧困を生み出す要因は、複数あります。そのため、貧困を解消するための解決策は一つではなく、様々な側面から同時に支援活動を行うことが大切だとフリー・ザ・チルドレンは考えています。

そこで、わたしたちは貧困地域の人々が生きるために必要な基本的ニーズ(衣食住や教育、健康、仕事など)が満たされるよう、教育・水・保健・収入向上の「4つの柱」を軸とした村の自立を応援する支援プログラムを開発し、持続可能なコミュニティづくりに向けて活動しています。

活動地域は、主にケニア南西部にあるナロック群に暮らす先住民族(主にマサイ民族、キプシギス民族、キクユ民族)のコミュニティです、上記の「4つの柱」を軸とした国際協力活動を行うことで、コミュニティの自立をめざしています。また、干ばつ発生やコロナ感染拡大などの際には、緊急支援を行いました。

 

事業内容

キサルニ奨学金支援

リフトバレー州ナロック南部県の先住民族の貧困家庭の子どもへの質の良い教育支援

これらのコミュニティでは、女の子は結婚して夫や子どもを支えるのだから、教育はあまり必要ないと考えられてきました。女の子は、家庭に入って育児や家事をしっかりとすることが、人生の喜びだと考えているおとなたちもいます。しかし、性別にかかわらず、教育を受けることは子どもの大切な権利です。教育を受けなければ、貧困から抜け出したり、自立したりすることが難しくなります。

そこで、フリー・ザ・チルドレンでは、現地のパートナーNGOを通じて、女の子が質の良い教育を受けられるように、コミュニティの人々、特に子を持つ親たちに教育の重要性と子どもの権利を伝え理解を促しています。また、この地域にはもともと中学校以上の公立学校がなく、通うためには遠くまで行かなければいけないという地理的な問題があったため、女子中等学校と、男子中等学校「キサルニ中等学校」を建設し運営しています。この学校には寮があるため学校から遠い子どもでも、寮生活をおくることで学校で学ぶことができるようになりました。

経済的な課題があっても、女の子や男の子が質の良い中等教育(中学校と高校)を無料で受けられるよう、奨学金制度をつくって教育支援を行っています。そのために資金が必要なのでご協力をぜひお願いします!!

 

 

深井戸の設置

リフトバレー州ナロック南部県のキプシギス民族とマサイ民族コミュニティでの井戸設置(2013年)

これらのコミュニティに住む人々は、以前は遠くまで水汲みに行かなければいけなりませんでしたが、井戸の設置によりキレイな水へのアクセスがしやすくなり、生活の質と健康、保健面での向上がみられました。

 

ナロック群南ナロック県エシノニ村での深井戸建設と給水システム確立(2017年)

エシノニ村には井戸がなかったため、子どもや女性たちが何時間もかけて15キロ離れたところまで水汲みに行かなければなりませんでした。また、半乾燥地帯のため、乾季になると頻繁に水不足なります。
そこで、エシノニ村に暮らす1200人の村人がきれいな水にアクセスできるよう、深井戸の新規建設及び給水所を村内に設置。また、今後この給水所を村人によって持続的に運営管理できるよう、村人の人材育成、研修を行いました。

 

収入向上のためのプログラム

農村貧困地域でのセミナーや研修の実施(2016年)

農村貧困地域で暮らす女性が子どもに頼ることなく生計維持のための収入を得られるよう応援するため、収支を管理するための読み書きや会計知識の習得のためのセミナーや、マイクロファイナンス(小規模融資)を受けまわしていくためのグループでのお金の管理の仕方に関する研修を実施しました。

 

マサイ民族のママによるアクセサリー製作、日本での販売(通年)

マサイ民族の母親たちが安定した収入を継続的に得られるように応援するため、伝統技術を生かしたアクセサリーの商品開発、そしてそれらの製品の販売を行っています。

バナー「お買い物で、国際協力」

 

マサイ民族のママたちがひとつひとつ手作りで作っているカラフルなビーズのアクセサリーRafikiは、さまざまなイベントやオンラインで随時販売しています。バナーをクリックすると当団体のオンラインショップへ移動します。

 

 

緊急支援(2011年干ばつ)

ケニアの学生たちが畑で作業をしている写真

東アフリカでは、2011年、過去60年間のなかで最もひどい干ばつが起き、わかっているだけでも3万人もの子どもが命をおとしました。そこで私達は、干ばつの被害が特にひどかった地域に暮らしている人々、中でも特に子どもたちを支援するため、2011年9月より「東アフリカ干ばつ緊急支援事業を立ち上げ、2012年4月までに以下のような多岐にわたる緊急支援と、今後の干ばつに備えるための支援を実施しました。

主に行なった支援内容
  • マサイマラ地区の村における深井戸の設置
  • リフトバレー州ナロック県にあるバラカ病院にて、妊産婦や子どもを対象にした栄養プログラム、健康チェック、栄養改善のためのカウンセリング、予防接種の実施
  • マサイマラ地区、ムロト地区の学校菜園の指導、栄養強化のための配給プログラム実施
  • レモティオック地区の学校で栄養のある食事を就学児童へ提供
  • 畑の水源確保のため(灌漑)のボーリング孔工事と人々への農作指導

ケニアでの活動について、ブログにて情報を更新しています。

ケニアの活動レポートを読む

 

さまざまな支援の方法があります

500円からのキッズパワーサポーター
文通しよう!ペンパルサポーター
お買い物からはじめる、国際協力。