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フィリピン 障害者支援事業

盲学校の生徒

進学や就職を諦めて中退する子どもを一人でも減らしたい!
盲学校の寮の屋根修繕とスクールバス購入プロジェクト

 

■石田(中央) 



■フィリピンスタディーツアーの様子

みなさん、こんにちは!
フィリピン視覚障害者教育支援事業を担当している石田由香理です。

私は大学生のときにフリー・ザ・チルド レン・ジャパン(以下FTCJ)のスタディツアーに参加したことがきっかけで、フィリピンでは多くの障害者が教育を受けられていない という現状を知りました。

その事実には大きな衝撃を受けました。
なぜなら、私自身全盲で、盲学校で生きる上で大切な様々なことを 学んだからです。

子どもには教育を受ける権利があります。
特に、障害のある子ども が自立するためには教育が不可欠です。

しかしフィリピンでは、盲学校が国に2校しかなく、寮の施設も足りていません。そこで、FTCJではフィリピンの視覚障害者がもっと学校で学べるよう、国立盲学校と連携して寮の屋根を修繕し、子どもたちが課外活動に参加するためのスクールバスを購入することにしました。



※進捗レポートは随時ブログにて更新していく予定です。

 

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障害者になぜ教育が必要なの――事業担当者 石田由香理

私自身1歳3カ月の時から全盲で、高校まで盲学校に通いました。

点字の読み書きや数学などの教科科目はもちろんですが、
盲学校では白杖を使って外を単独で歩く方法や、調理や掃除・スポーツをする方法、
その他日常生活での様々な工夫を学びました。コップに適 量の飲み物を継ぐ方法、
洋服の前後の見分け方、刃物の安全な使い 方、一人で買い物する方法…、
それらは全て学校で学んだことです 。

障害者にとって、学校では学問知識だけではなく、
生きる術、生活 スキルの全てを学ぶのです。
ほとんどの家族にとって、障害のある 子どもを持つのは初めてなので、
親たちはどう育てたらいいのか、 どう教育したらいいのか不安に思っています。
障害のある自分の子 には何もできない、将来の可能性がないと
考えてしまっている親も います。

だからこそ、障害者への教育方法を心得た職員と出会って いるか否か、
学校教育を受けているか否かで障害者の人生の選択肢 、
社会参加の幅は大きく変わってくるのです。
 


フィリピンの視覚障害者たちーー教育の現状と課題

■フィリピンの子どもたち

初等教育への平均就学率が96%に達している
フィリピンですが、 視覚障害児の初等教育就学率は
いまだに5パーセント未満に過ぎません。

また、WHO(世界保健機関)が途上国における障害者の割 合を約15%と発表している一方、フィリピン国家統計局が把握し ている障害者の割合はわずか1.57%です。

多くの障害者が出生届けも出されないまま、社会に出ることもその存在を知られること もないまま暮らしています。

障害者の中でもとくに車いす利用者と視覚障害者の
社会参加率が低 く、視覚に障害のある人で学校や
教会・支援団体など何らかの団体に属している人は、首都圏でもわずか48パーセント、地方では20パーセントを下回るという調査結果があります。

何かしらの団 体に属している人でも、その外出回数は月に4回と少なく、毎日学 校に通ったり通勤する状況には程遠いのです。何も団体に属さず、 外出する機会も与えられていない半数以上の者に関しては、もはや視覚障害者同士でさえ状況が分かりません。

未就学の視覚障害者に届く活動をしなければいけない、障害者の社会参加率を改善したい、と現地の視覚障害団体はみな思っているので すが、とにかく統計に表れてこない人々を探し出すことは困難で、 未就学視覚障害児への教育普及はあまり進んでいません。

私は障害者の可能性に寄り添いたい、学びたいと思ってる障害者を 応援したい…、
現状を改善するために、日本のNGOスタッフとし て働くことを選択し、何かできないかと考えてきました。

外国人で ある私たちが、フィリピン人でさえ把握できていない未就学視覚障害児たちを探し出すのは困難ですが、すでに学校に通っている視覚 障害児童・生徒たちが、退学しなくて済むようにサポートすることならで きるはずだと思い、この事業を実施することにしました。

■授業の様子


日本には盲学校が70校以上ありますが、フィリピンにはたった2校しかありません。12年生、つまり高校卒業までの教育を提供しているのは、フィリピン国立盲学校のみです。

地域の学校に通っている視覚障害者もいるのですが、適切な学習支援が受けられないため授業に参加できずにただ教室に座っている子が多く、とくに7年生以降の中等教育になると、障害のある児童・生徒への支援者が在駐している学校はほとんどありません。


地方ではとくに、障害者理解が進んでいないことや学校の数も少なく通学距離が長いことなどが理由で、視覚障害者が教育を受けるのは本当に難しいのが現状です。


■寮の内部

 


■スクールバス



質のいい教育の場を求めて、大学進学資格を得るため、あるいは職業訓練を受けるため、フィリピン国立盲学校には国全土から志願者がいます。それにもかかわらず児童・生徒たちが宿泊している地区46年の寮の屋根は太陽の熱を直接寮内に通し、96人が生活できる寮の気温は午前でも35度を超えてしまいます。

障害者は何もできない、教育を受けても仕方がない、そのように考えられている社会を少しでも変えるため、フィリピン国立盲学校の児童・生徒たちは積極的にイベントやセミナーに参加し、教育を受けることで視覚障害者の可能性がどれだけ広がるかを披露し、障害者理解を深めようとしています。

そのようなイベント参加のために使われているスクールバスは使用20年で、屋根や床の鉄板は腐って穴が開き、児童・生徒たちの安全な移動が確保できなくなっています。フィリピンで定められている車の使用期限10年も超えているので、修理の対象にもならないのです。

 

 

 

 

フィリピン障害者教育支援事業 事業内容

 フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、フィリピンを対象に視覚障害のある子どもたちが毎日学校に通い続けられるよう、寮の屋根を修繕し、スクールバスを購入します。

宿泊環境を整えることで、地方に住む子どもたちもより学校に通いやすくなり、進学や就職の機会が増えます。またスクールバスを購入することで、児童・生徒たちの安全な外出を保証し、障害者理解や社会参加の機会拡大を後押しします。

生まれた地域や貧富の差に関係なく、視覚障害児童・生徒たちが職業スキルを身に付けられるように、大学進学の道を諦めずに済むように、 そして中途退学しなくて済むように、みなさんご支援をよろしくお願いします。


■授業の様子

 

「共に生きる社会」を目指したいーー事業担当者 石田由香理より


障害者が学校に通える状況が当たり前となっている日本に生まれた 私は、幸い幼稚園のころから盲学校に通い、その後大学を卒業し、 大学院はイギリスで学びました。

ですが生まれる国が違うだけで、 教育を受けられないどころか家から出る機会もほとんど与えられず 、邪魔者呼ばわりされながら暮らさざるを得ない障害者たちがいま す。

日本で育った私とフィリピンの視覚障害者たち…、能力に違いがあ るわけではないはずです。
違うのは、その能力を伸ばし、十分に発 揮できる機会や環境があるかどうかです。

人は生まれる国を選ぶこ とはできません。障害者として生まれるか否かを選ぶこともできま せん。同じ生まれてくるなら、精一杯できることをして人生を楽し みたい、誰かに必要とされたい…、そう願うのは障害者だって同じ です。

世界のどこに生まれても、障害があってもなくても、各自が「できること」を見つけてその能力を伸ばしていける社会、誰もが「自分 は必要とされているんだ、ここにいていいんだ」と思いながら生き ていられる社会、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの障害者教育支援事業を通して、そのような「共に生きる社会」の実現を目指 していきたいと願っています。


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